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動脈硬化予防の為に序説;動脈硬化の予防知識
動脈は、心臓を出て、全身を巡っているパイプラインの様なものです。中を血液が流れて、栄養分や酸素などを運んでいます。 動脈の血管は本来しなやかで、径が拡張したり、収縮したりしています。しかし、年齢とともに、しなやかさが失われて、動脈壁が 硬くなってきます。 また、血管の壁にコレステロールが溜まってきます。これを「プラーク」と呼び大きくなるにつれて血管がどんどん狭くなっていきます。
その程度によっては、血液の流れが悪くなります。詰まってしまうと、いわゆる梗塞巣ができてしまいます。 これが、脳におこれば脳梗塞、心臓であれば心筋梗塞となります。 当然非常に危険な病態です。 ところで、動脈硬化が、年齢と共に生理的に少しづつ進んで行くのは仕方ありません。しかし、その進行を早める病気があります。 高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙病などです。これらの病気を早期に発見し、治療する ことが、動脈硬化を進行させない大切な方法です。
動脈硬化の検査
動脈は、年齢とともに血管が硬くなりしなやかさが失われて、動脈壁がかたくなってきます。その程度を見るのが、脈波速度検査 です。また、血管の壁にコレステロールが溜まって「プラーク」が大きくなり血管が細くなってきます。それを頸動脈で検査するのが 頸動脈エコー検査です。つまり、動脈硬化の検査には、次の「脈波速度検査」と「頸動脈エコー」が有力です。
@脈波速度検査 動脈硬化が進むと、血管は硬くなります。脈波速度検査は、心臓から大動脈に駆出された血液が
動脈の中を運ばれるときに生じる波動が血管壁を伝わる早さを見る検査です。
速いほど、血管は硬く、動脈硬化が進んでいることを示します。簡単な検査で10分以内で終わります。
さらに、上腕と下肢の血圧を同時に測定することで下肢の閉塞性動脈硬化症の診断にも役立ちます。
A頸動脈エコー 頸動脈における動脈硬化、特にプラークの有無の検査に優れています。 もし、閉塞がつよければ、脳MRI、MRAなどの追加検査が必要となります。
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